専門医を取らない選択は?後悔しないキャリアの作り方

専門医を取らない選択は? 後悔しないキャリアの作り方 キャリアプランニング

こんにちは!「医師のキャリア相談所」のbatao(ばたお)です。

「専門医は取っておくべき?」「取らないと後悔する?」
もし、専門医を取得するかお悩みなら、この記事はきっと役立つはずです。

一部の先生方から「専門医って本当に必要ですか?」「専門医なしでの転職先はある?」というご相談をいただきます。
正直なところ、専門医の取得はキャリアに大きな影響を与えるため、慎重に考えるべき重要なテーマです。

今回は、専門医を取得しないという選択肢がキャリアにどう影響するのか、そしてどのように後悔しないキャリアを築いていくのかをでお伝えしていきます。

この問題は、医師のキャリアパス全体を考える上で非常に重要な分岐点となります。

この記事を書いた人
医師のキャリア相談所

元医師専門の紹介会社勤務。7年間で300名以上の先生方とキャリア面談を実施し約50人の転職サポートを実施。国家資格キャリアコンサルタント取得。趣味は料理。MBTI診断は建築家(INTJ)。先生方がいきいき働いて日本の医療がもっともっと良くなるような情報発信をしていきます。

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専門医を取らないとキャリアの選択肢は狭まる?

結論から言うと、応募できる求人はかなり減ってしまいます。
これは常勤・非常勤のどちらも同様です。

特に、外科系のように専門医取得が一般的な診療科では、その傾向が顕著になります。
診療報酬や施設要件で専門医の有無が問われる場合も、評価はかなりシビアになるでしょう。

もちろん、専門医がなくても働ける診療科はあります。
また、資格を補う経験やスキルがあれば、転職市場で評価される可能性も十分にあるのです。

専門医なしでも働ける診療科は?

専門医なしでも転職しやすい分野の一つが、一般内科です。
例えば、クリニックや地域の病院などが代表例と言えるでしょう。
そこでは、専門性よりもかかりつけ医としてのジェネラルな対応力が重視される傾向にあります。

また、自由診療の分野に挑戦する道もあります。
具体的には、美容医療やAGA治療、栄養療法などです。
この領域は専門医資格が必須とされないことが多いのが特徴で、患者さんへのカウンセリング能力やビジネスセンスも評価の対象となります。

専門医がなくても評価されるスキルとは?

私が多くの医師のキャリアをサポートしてきた経験から、専門医の資格がなくても転職市場で評価されるスキルは確実に存在します。

短時間で多くの患者さんを正確に診療できるスキル

患者数の多いクリニックや救急外来などでは、効率的に診療を進めながらも診断の質を落とさない能力が非常に重宝されます。

患者さんやスタッフと円滑にコミュニケーションが取れるスキル

医療はチームで行うものです。患者さんとの信頼関係構築はもちろんのこと、看護師や事務スタッフ、他の医師とのスムーズな連携は、医療現場の質を高める上で不可欠です。

労働力としての価値提供

これは特に重要です。他の医師が避けがちな勤務に、積極的に対応する姿勢も有効です。
例えば、都市部以外での勤務や、当直・残業・オンコールなどが挙げられます。
このような姿勢は、医療機関にとって大きなメリットになります。
実際に、医師が不足している地域や時間帯は少なくありません。
そうした現場では専門医の有無より、目の前のニーズに応えられる医師が高く評価されることがあります。

ただしこれらのスキルが常に全ての医療機関で評価されるわけではありません。
あくまでその医療機関が求めているニーズに合致していることが大前提となる点には注意が必要です。

専門医なしだと収入は下がる?

収入面への影響は、診療科や医療機関の制度によって差があります。

診療報酬に専門医の要件があるような診療科であれば、医療機関の収入に直結するため、当然専門医を持っている先生の方が給与が高くなる場合が多いでしょう。

また、医療機関によっては資格手当を設定しているところもあります。
この資格手当の有無や金額は様々ですが、場合によっては同年代の先生と年間100万円〜200万円近い差が出ることもあります。
特に大規模病院や教育機関では、専門医資格を手厚く評価する傾向が見られます。

一方で、専門医資格が業務に直結しないような医療を提供している場合は、そこまで大きな差が出ないこともあります。
例えば、前述の内科一般のクリニックや自由診療をメインとする施設などです。

もちろん、専門医を持たずに高収入を得ている先生もいらっしゃいます。
彼らは特定の専門性よりも、コミュニケーション能力の高さや、特定の地域での需要に応える形で活躍し、評価されています。

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将来のキャリアチェンジへの影響は?

もし専門医を取得しない選択をした場合、将来的なキャリアチェンジや、医師以外の道に進む際に不利になることはあるのでしょうか。

この点は、転職先が医療に関係するかどうかで少し変わってきます。

医療業界へのキャリアチェンジの場合

医療業界であれば、専門医というものが広く認知されています。
そのため、同年代の他の先生は専門医を取っているのに、なぜこの先生は持っていないのだろうと疑問を抱かせる可能性はあります。
選考の際に、同じような経歴の先生が応募してきた場合、最終的な判断材料が専門医の有無で競り負ける、という意味では不利になり得るかもしれません。

医療に関係ない業界へのキャリアチェンジをする場合

医療に関係がない業界であれば、専門医というもの自体を知らないということもままあり、その有無が影響しない可能性が高いです。
医師としての経験で培った論理的思考力、問題解決能力、コミュニケーション能力といった汎用性の高いスキルが重視されるでしょう。

大切なのは「なぜその選択をしたのか」

どちらのケースでも、最も重要な点があります。
それは「なぜ専門医を取得しなかったのか」を、客観的に説明できることです。

キャリアプランに基づいた明確な理由があれば、不利になることは少ないでしょう。
例えば「ジェネラルな経験を積みたかった」などです。

私自身の経験上、資格の有無だけが問われるわけではありません。
むしろ「自身のキャリアをどう考え、行動してきたか」というストーリーが重要です。
選考の場では、あなたのキャリアへの主体性や計画性が見られています。

ご自身のキャリアプランに基づいた明確な理由を言語化するには、後悔しないための『自己分析』が不可欠です。

まとめ:後悔しないために大切なこと

専門医を取得するかどうかは、医師キャリアを左右する大きな決断です。

確かに、専門医がないと選択肢が狭まったり、収入に差が出たりするかもしれません。
しかし、それでキャリアが終わるわけではありません。

大切なのは、まずご自身の目標を明確にすること。
そして「なぜ専門医を取得しないのか」という理由を持つことです。

さらに、専門医に代わる自分の強みを理解し、それを必要とする場所を見つけましょう。
今後のキャリアに不安があれば、いつでも「医師のキャリア相談所」にご連絡ください。
後悔しない道を見つけるお手伝いをします。

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