「このままで、本当に良いのかな…?」
医師として多忙な日々を送る中で、ふとそんな疑問を感じることはありませんか?
同期の医師たちが新たな道に進むのを見て、不安を覚えることもあるかもしれません。
こんにちは。「医師のキャリア相談所」のbatao(ばたお)です。
これまで多くの先生方の転職相談をお受けしてきました。
その中で、転職によってより良いキャリアが歩めそうだと感じた方へ、実際にお伝えした転職理由をご紹介します。
転職は、決してネガティブな選択肢ではありません。
むしろ、あなたの医師としての人生をより充実させるための、前向きな戦略の一つです。
今回は、転職を考えるべき6つのタイミングについてお話しします。
もし、あなたが「転職」という選択肢を頭の片隅に置いているのであれば、ぜひ参考にしてみてください。
転職を考えるタイミング:あなたの「こうしたい」が今の職場で叶わない時
医師の皆さんが転職を考えるきっかけは様々です。しかし、多くのケースで共通するのは「今の環境では、自分の理想とする働き方やキャリア形成が難しい」と感じる時です。
1. プライベートな状況で通勤が困難になった時
結婚や子育て、ご家族の介護など、ライフステージは変化していくものです。
その影響で、通勤時間が大幅に長くなったり、物理的に通うのが難しくなったりすることもあるでしょう。
「毎日の通勤が体力的・精神的な負担。」
「本来の仕事やプライベートの時間が削られてしまう。」
そういった方は、通勤しやすい職場への転職を検討する良いタイミングかもしれません。
特に30代後半は、ご家族の状況が大きく変化しやすい時期でもあります。
2. ライフステージの変化で今の働き方が難しくなった時
研究、教育、臨床と業務は多岐にわたります。そのためプライベートな状況が変わると、これまでの働き方を続けるのが難しくなることもあります。
例えば、
- オンコールや夜勤が多く、子育てとの両立に限界を感じる
- ご家族の介護のため、急な呼び出しや残業に対応しにくい
- 体力的に、これまでのハードな勤務を続けるのが厳しい
といった場合です。
もし、今の職場で柔軟な働き方をすることが難しいなら、一度立ち止まって考えてみることが大切です。
あなたの新しい状況に合わせた働き方(時短勤務、当直なし、週4日勤務など)ができる職場を探すことは、医師としてのキャリアを長く続けるために非常に重要となります。
結婚、出産、育児、介護といったライフステージの変化は、働き方を見直す大きなきっかけになります。
特に女性医師にとっては、子育てとキャリアを両立させるための戦略を知り、時短や非常勤といった多様な働き方を検討することが、後悔しない選択に繋がります。
キャリア形成における転職:今の職場で「やることがなくなった」と感じたら
転職は単なる職場変更ではなく、あなたの専門性をさらに高め、キャリアパスをより明確にするための重要なステップにもなります。
3. キャリアプラン上、今の職場でこれ以上学べることがなくなった時
ご自身のキャリアプランが明確で、
「研究や教育よりも臨床に集中したい。」
「臨床で特定の症例経験を十分に積んだ。」
「次のキャリアのためにいまの職場でできることがなくなった。」
と感じる時も、転職を検討する良いタイミングです。
そのためには自身の中長期的なキャリアプランの設定が大切です。
今の職場がキャリアの通過点という方は、転職を検討してもよいでしょう。
今の環境の外に目を向けることで、あなたの専門性をさらに深めたり、新しい領域に挑戦したりする機会が見つかるかもしれません。
専門医取得後や医局の方針に疑問を感じたときは、ご自身のキャリアを一度立ち止まって考える絶好の機会です。
「今の医局を辞めても大丈夫か」と迷った時のチェックリストを参考にしつつ、より長期的な視点で自身のキャリアパスを体系的に見直してみましょう。
4. 今の職場ではできない、取りたい資格や経験をしたい時
「〇〇の専門医や指導医の資格を取りたい。」
「新しい治療法の手技を身に着けたり経験を積みたい。」
「地域医療の最前線で経験を積みたい。」
など、明確な目標があるのに、今の職場ではそれが叶えられない場合も転職は有効な手段です。
目標達成に必要な症例数や指導体制が整っている施設を探すことで、あなたの将来的なキャリアの選択肢を増やすことができるでしょう。
待遇改善も重要な転職理由:給与や労働環境への不満は放置しない
医師としてのキャリアを長く続ける上で、生活を支える給与や、健康に直結する労働環境は非常に重要な要素です。
5. 給与を上げたい時(特に相場より今の給与が低いと感じる時)
責任も増える中で「もっと給与を上げたい」と感じるのは、ごく自然なことです。
特に、ご自身の経験やスキル、これまでの貢献度に対して、今の給与が民間病院の相場よりも低いと感じる場合は、転職によって適正な評価と収入を得られる可能性が大いにあります。
もちろん、給与だけで転職を決めるのは危険です。しかし、もし今の給与がモチベーションの低下や経済的な不安につながっているのであれば、一度転職市場における自身の価値を調べてみることをお勧めします。
特に大学医局や公的病院などにいらっしゃる先生は、想像以上に高評価を得られることも珍しくありません。
ご自身の働きが正当に評価されていないと感じるなら、転職は有効な選択肢です。
ただし、やみくもに高年収を求めると失敗する可能性もあります。
まずは現在の医師のリアルな年収相場を把握した上で、年収アップだけを追い求める転職に潜む危険な注意点についても理解しておくことが重要です。
6. 長時間労働やコンプライアンス違反など、健康や社会的に自身に危険が及びそうな時
これは、一番重要視してほしいタイミングです。過重労働になりやすい環境もあるでしょう。
- 過度な長時間労働が続き、体調を崩しそう、またはすでに崩している(バーンアウト寸前)
- パワハラやモラハラ、いじめなどのハラスメントがある
- 医療事故が頻繁に起こっているのに、適切な改善がされない
- 医療機関としてコンプライアンスに問題があり、倫理的に納得できない
など、あなたの心身の健康や、医師としての倫理観が危険に晒されていると感じる場合は、すぐにでも今の職場を離れることを検討してください。
無理をして働き続けることは、あなたの医師としてのキャリアだけでなく、人生そのものに深刻な悪影響を及ぼします。
心身ともに疲弊している状況は、決して軽視できません。
まずは後悔しないためのワークライフバランス改善の思考法を参考に、ご自身の働き方を客観的に見つめ直してみてください。
次のステップへ:まずは「自分を知る」ことから
6つのタイミングで当てはまることはありましたでしょうか。
本当に大切なのは、なぜ転職したいのか、何を解決したいのかを深く掘り下げることです。
まずは後悔しないための「自己分析」完全ガイドを参考に、ご自身の考えを整理することから始めてみてください。それが、納得のいくキャリアを築くための最も確実な第一歩です。
転職だけじゃない、あなたのキャリア形成を一緒に考えましょう
今回は、今の職場を離れることを検討すべき具体的なタイミングについてお話ししました。しかし、もちろん転職だけが唯一の道ではありません。
- 今の職場で部署異動や役割変更を交渉する
- 一時的に休職して、今後のキャリアをじっくり考える
- 副業や非常勤勤務で、今の職場以外の働き方を経験してみる
など、様々な選択肢があります。
もし「自分は今、どのタイミングに当てはまるんだろう?」「漠然と転職が頭をよぎるけれど、誰に相談したらいいかわからない」と悩んでいるなら、一人で抱え込まずに、ぜひ私にご相談ください。
あなたのキャリアをより良いものにするために、一緒に考え、最適な一歩を見つけましょう。
batao(ばたお)
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【元エージェントの本音】
転職を考えることは重要ですが、必ずしも最善の選択肢ではないケースもあります。
noteでは、私が実際に「先生、転職しないほうがいいんじゃないですか」とお伝えした理由について、その裏側を綴っています。
ご自身の状況を客観視するための一助として、こちらもご一読いただければ幸いです。